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都道府県等から報告されたいわゆる健康食品に係る
都道府県等から報告されたいわゆる健康食品に係る健康被害については、医師より、 |
製品名 | 報告自治体 | 事例の概要 | ||
年齢・性別 | 健康被害事例 | 入院・通院 | ||
雪茶(同一製品名のもの4製品)、納西雪茶 | 福岡県 2例 |
20歳代女性(娘) 50歳代女性(母) |
肝機能障害 | 入院(娘) 通院(母) |
(販売者名)
雪茶 | 有限会社河村農園、合資会社コンパス、株式会社清華、株式会社トランスワーク |
納西雪茶 | 株式会社ジェイエムシー |
(臨床経過)
雪茶を取り上げたテレビ番組を見て、雪茶による脂肪分解効果を期待し、痩身を目的としてインターネットによる購入を決意し、本年8月下旬より親子同時に摂取を開始した。 | ||||||||||
5〜10gの雪茶を約2リットルの湯で煮出し、お茶代わりに1人当たり1日約1リットルを継続的に、医師より中止するよう指示される11月末(母)及び12月始め(娘)まで摂取していた。 | ||||||||||
使用する製品については、半月から1ヶ月間で替えていた。
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母は10月下旬の健康診断時の血液検査からGOT、GPT等の急激な上昇と、動悸、倦怠感が見られた。 雪茶の摂取を中止後、これらの血液検査値は回復しつつある。 |
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娘は11月に入り急激な食欲減退とともに体重減少が見られ、12月上旬に医療機関を受診したところ、血液検査からGOT、GPT等の上昇と黄疸が見られた。 その後の摂取中止と入院、加療によりこれらの血液検査値は回復しつつある。 |
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親子とも、ウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎等を示唆する検査は陰性であり、当該製品の摂取中止後、肝機能の改善が見られていることから、当該品の摂取による肝障害であることが疑われた。 | ||||||||||
福岡県において、フェンフルラミン、N−ニトロソフェンフルラミン、シブトラミン、脱N−ジメチルシブトラミン、マジンドールの分析をしたところ、いずれの製品からもこれらの医薬品成分は検出されなかった。 |
(雪茶の概要)
製品名には、雪茶(ゆきちゃ、せっちゃ)、Snow Tea、Xue Cha等が用いられ、中国雲南省西北地方(チベット)の高原に生息している地衣類であるムシゴケ(学名:Thamnolia
vermicularis Ach.)を乾燥させたもの。 生のものは白色で約7cmの細長い管状の形態をしている。中国では、古くから生薬やお茶として利用されている。 |
雪茶に関しての被害報告は、記載の報告のみです。
近年取り上げられている中国茶などに比べれば、一件(正確には2件というべき)の被害というのは、かなり確立が低く、飲み合わせや他の製品との同時摂取、既存の病気・アレルギーなどとの関連も否定出来ません。 しかしながら、肝機能障害の原因は「雪茶」である事が確実なため、どんな形にせよ、副作用はゼロではありません。 ゼロでない数字、例えば一億人に一人の割合だとしても、自分がその一人にならないという可能性はゼロではない訳です。 摂取の際は定められた量を守り、持病などがある場合は主治医に相談しましょう。 いかに、安全だと言われているものでも、常にそういった危険は伴います。 これは、通常の食生活の上でも言える事で、同じ食品ばかりを食べ続ければ身体に変調をきたす可能性は高くなります。 どこまでを副作用とするか、その境界線に悩むところです。 |
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